うつ病治療ネット 公式ブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都中央区日本橋の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

「頑張って」が禁句な『大うつ病』と大丈夫な『新型うつ病』

f:id:yskokoro:20160223140327j:plain 大うつ病を患っている人に

『頑張って』

というのは禁句という話をよく聞きますが、

『頑張ってと言っても問題がないうつ病』

があるのをご存知でしょうか?ちなみに

  • 頑張ってが禁句となるのは、「大うつ病」
  • 頑張ってと言っても問題ないのは、「新型うつ病」

といわれているタイプのうつ病です。

うつ病には他にも仮面うつ病、非定型うつ病と色々ありますが、ここでは

  • 「うつ病」という名で知られている「大うつ病」
  • 一見うつ病とは感じられない「新型うつ病」

について「頑張って」をポイントにしてお伝えしていきます。

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1. 大うつ病は「心の病」といわれるけど、原因は『脳』に

うつ病の中でも患者数が多く、私達にもポピュラーといえるのは厳密に言うと

『大うつ病』

というものです。この大うつ病の「大」というのは、症状が重いというような意味ではなく

「うつ病の中でも主なタイプ」

という意味での「大」です。ですから、恐らく貴方が「うつ病かも?」と思って、専門医を受診したらまず最初に、「一般的なという意味でのうつ病」という事で大うつ病となる事が多いそうです。

ところで、大うつ病の症状には

  • やる気が出ない
  • 気分が落ち込みやすい

といったのがあるのは、皆さんよくご存じだと思いますが、「やる気」や「気分」という言葉には「気」という言葉が共通しているので、私達は

「心が関係している」

と思いますし、そこから「うつ病は心の病」と言われるのですが、やる気や気分というのは脳の中にある

『神経伝達物質』

と呼ばれるものがお互いに情報をやり取りする事で生じるものなので、私達が心が感じていると認識している

  • 幸福感
  • 達成感
  • 悲哀感

等は、実は心ではなく「脳内の神経伝達物質」によるものなのです。

その中でもセロトニンやノルアドレナリンという神経伝達物質は、「幸福感」や「ストレスに対処するか、避けるかを決める」という働きがあるので、これらが減少すると、

  • ストレスを感じやすくなったり
  • やる気の低下
  • 不安・焦燥感が増える

等に繋がり、ここから抑うつ症状があらわれ、うつ病へとなっていきます。

このうつ病になる仕組みは大うつ病だけではなく、

『ストレスに大きな原因があるうつ病』

の場合は多く当てはまるそうなので、これを知っておくと「心」という捉えにくいものから、実際に存在する『脳内の神経伝達物質』が原因と考えられるので、

「うつ病に対する見方が今までよりも変わってくる」

かもしれませんし、捉えられるものであれば

「うつ病を治療して治していこう!」

という気持ちを保ちやすくなるので、治療に前向きになれる効果も期待できるのではないかと思います。

2.大うつ病の人は、病を患うまで『頑張った』

次に

なぜ大うつ病の人に、「頑張って」が禁句なのか?

についてですが、この問いの答えは

『大うつ病になったのは、病を患うまで頑張ったから』

というのにあります。

先程、大うつ病になりやすい人というので

  • 努力家
  • 融通が利かない 「~しないといけない、~すべき」という考え方

といったのを紹介しましたが、これらの特徴をみますと努力家は言い方を変えると

「頑張り屋さん」

といえます。努力家も頑張り屋さんも一見良いように思えますが、

「もっと、もっと頑張らないと」

となりがちです。

そして融通が利かない、「~しないといけない、~すべき」という性格や考え方は、真面目や几帳面となるので、こちらも周りからは良い性格とされがちですが、本人としては

「自分はダメな人間だから、更に努力しないといけない」
「きっと周りからは私よりも頑張っているから、私は余計に頑張らなければ」

と『自分の許容範囲』を越えて頑張ろう、努力しようとします。

自分の許容範囲を越えれば、やがてそれはストレスとなってどんどん蓄積されていきます。そして最終的には、うつ病を患う確率を「自分で高くして」しまいます。

大うつ病になる過程にはこうした背景があるので、大うつ病を患った人に「頑張って。」というのは

『大うつ病になるほど頑張ったのに、これ以上どう頑張ったらいいの?』

となり、かえって状況をこじれさせてたり、更なる悪化を招く結果となってしまうので、この点でも

『大うつ病に、頑張ってが禁句となる理由』

になるかと思います。

3.決してワガママや怠けではない「新型うつ病」について

さて次は新型うつ病についてですが、このうつ病は大うつ病よりもまだ余り知られていないので、まずは新型うつ病が、どういったものかというのをお話していきます。 新型うつ病の特徴は

  • 仕事中や自分があまりしたくない作業をすると体調が悪い
  • 月曜日や休み明けに気分の落ち込みがひどい
  • 休日や自分の趣味をしている時は、症状がない
  • 自分よりも「他人のせいだ」、「他人が悪い」と周りを責める

等です。この部分だけを取り上げると、

「それって、単なるワガママじゃないの?」
「休み明けに調子が悪いって、怠けているんじゃないの?」

と感じるかもしれませんが、決してそうではありません。

新型うつ病になる原因も、大うつ病と同じ「ストレス」が関係していますが、大うつ病が「自分が悪い」、「自分のせいだ」という思いや「~しなければ」という考え方からくるのに対して、新型うつ病の場合は

「私がミスをしたのは、〇〇さんがちゃんと指示を出さないからだ」
「私がきちんと評価されないのは、周りが悪い」

というように

『周りの自分に対する言動』

が原因となることが多いので、新型うつ病と大うつ病では同じうつ病であっても原因となるストレスの中身が大きく違うといえます。

また新型うつ病になる患者さんは比較的若い人が多いのですが、そんな患者さん達の中で多くみられるのが

『親からの過干渉や過保護を受けて育った人』

です。子供の頃から

「あれをやってはダメ」
「貴方はしなくてもいいの」
「貴方は悪くない。相手が悪いの」

といった過干渉・過保護を受けて育つと、それが段々と当たり前となるのと同時に

『自分はしなくてもいいんだ』
『自分は悪くない。相手が悪い』

と考えるようになっていき、これらが新型うつ病の要因となったり、周りとのコミュニケーションを取りづらくしていくようになります。

大うつ病が周りから気づかれやすいのに対して、新型うつ病は

「あの人、自分勝手だよね」

と思われたり、他人を非難するという接し方から「あの人はトラブルメーカー」と見られがちです。

また本人としても大うつ病の特徴を知っていたとしても、それには当てはまらないし、

「自分は悪くない。あの人のせい!」

という自分の考え方が、新型うつ病を患わせているとは気づかないので、実は新型うつ病は

『大うつ病よりも、気づきにくくて、治りづらいうつ病』

とされています。

4. 「自分を認めてほしい」新型うつ病

新型うつ病の患者さんは、仮に自分のミスであっても

「〇〇さんが、きちんと説明してくれないから、私がミスをした」

と「相手に非がある」として、その相手を非難したり攻撃したりという傾向があるのですが、もう一つ特有の症状として

「自分を認めてほしい、褒めて欲しい」

という気持ちが強いというのがあります。

ですから、新型うつ病の患者さんには大うつ病の患者さんと違って

「貴方に期待しているから頑張って。」
「貴方が頑張ってくれたから、良い仕事が出来た。」

という風に「頑張って(頑張った)」を使うのは、

『褒めて欲しい、認めてほしいという気持ちを満たす」

という意味で問題ないとされています。

それから、新型うつ病の患者さんには

「他人の言動に一喜一憂する」

という特徴もあるので、例えばAさんから

  • 仕事のミスを指摘された → ちゃんと指示しなかったAさんが悪い
  • 仕事を褒められた → Aさんは私を認めてくれる良い人だ

というように、同じ人であっても感じ方や接し方がかなり違ってきます。

「褒めて伸ばす」

という言葉を、皆さんご存知だと思いますが、新型うつ病の患者さんにはこの言葉のような接し方をすると、一時的でも症状が消えるそうなので、こうした新型うつ病特有の症状や患者さんの感じ方等を知っておくと、接しやすさが違ってくるかもしれません。

5.どちらのうつ病も疑いがある時は、出来るだけ早めに専門医を受診を。

大うつ病。新型うつ病。どちらの場合も「もしかして」という症状を感じたら、出来るだけ早めに「うつ病専門医」を受診してください。

うつ病を完治させるには

『早期発見、早期治療』

が大切です。

特に大うつ病よりも気づかれにくい新型うつ病の場合は、後々の回復や完治に大きな影響が出るのは間違いありませんので、この早期発見・早期治療というポイントは、より高いといえます。

大うつ病でも、新型うつ病でも「一度なると治らない」と思われがちですが、早期治療ができれば症状が軽い分、再発する可能性が低く、完治がしやすいです。

また、うつ病が軽症だと薬を使わないで治療できる事もあり、そうなると薬による副作用や飲み続けないといけないという心配もありません。ですから、

「最近、気分の落ち込みが激しいな」
「周りの人達とコミュニケーション取りづらくなったな」

と感じたら、「既に大うつ病や新型うつ病になっているかもしれない」と考えて、是非、

「躊躇せずに、出来るだけ早く、うつ病専門医を訪ねてください」

もしここで躊躇して

「うつ病が進行してしまった!」

となるのと

「治療して、改善・完治が出来た!」というのでは、

『その後の人生がガラっと変わる』

のは、「言わなくても明らか」というものではないでしょうか。

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