うつ病治療ネット 公式ブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都中央区日本橋の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

家族がうつ病になった時に 気をつけたい事、注意したい事

f:id:yskokoro:20150827130826j:plain もし貴方の「家族の誰か」がうつ病になった時、本人の病状はさることながら

「どういう風に接したらいいのだろう?」

という悩みが周りの家族には出てきます。うつ病が知られるようになって大分経ち、

  • うつ病という病気について
  • 治療している専門の医療機関
  • うつ病患者さんのリワーク(復職)について

等の情報はTV・雑誌や書籍・インターネットで数多くありますが、

『家族として、うつ病患者にどう接したらいいか?』
『うつ病で休んでいる時は、どんな事に注意したらいいか?』

というのは、まだ上記の情報よりも少ないなと感じた事ありませんか?

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家族という一番身近な存在なのに、その人がうつ病で辛い時に、どうしたらいいか分からずに誤った接し方で喧嘩をしてしまったり、うつ病を悪化させてしまったという話は、うつ病の再発と同じくらい多いといわれています。

また家族の接し方によっては、うつ病の症状の改善やリワークの持続や成功に大きく関わってくるという場合もあります。

身近な人そしてかけがえのない家族のうつ病になった時、どこに注意したらいいか?

今回はそんなお話をしていきます。

1.まずは出来るだけ大きく構える

「うつ病になった。」

そう家族から言われた時、その人がご主人・奥様・お子さんの誰であれ

『なんで?』
『どうして?』

という疑問が真っ先に頭に浮かび、それをそのまま相手に口に出してしまう事もあります。こうなってしまうのは、うつ病という病がまだきちんと理解されにくいというのと、

心の病=治らない

というイメージがあるからだと思います。

うつ病発症当初というのは、どうしてそうなってしまったかというのは、はっきりとした原因が分かっている場合以外は、本人でも分かりません。それを周りから「なせ?」、「どうして?」と問い詰めてしまうと、返って

「家族に迷惑をかけてしまった」

という思いが強くなるので、うつ病が悪化する危険性も高まります。

うつ病はなりやすい人や考え方というのがあるにはありますが、どんな原因が引き金となるか分かりませんし、老い・若い、男・女、大人・子供問わず

「誰もがなりうる病」

です。そして

「きちんと治療すれば、治る病」

です。

だから驚くのは止むを得ないとして、

「うつ病は誰もがなる可能性があるんだし、治療をきちんとすれば治る病気だから大丈夫」

と出来るだけ大きく構えましょう。

その方がうつ病になった本人そして家族も、これから長くなるのが予想される治療を一緒に乗り越えていきやすくなりますよ。

2.批判、強制、同調し過ぎるに注意

次はうつ病を患っている家族に対して

  • 批判する
  • 強制する
  • 同調し過ぎる

というこの3つに注意してください。

家族がうつ病だと分かった時、驚きやショックを受けるのは最もです。そしてそこから

  • 治るんだろうか?
  • 休職中の生活はどうしたらいいんだろうか?

という悩みが出てきます。更にこの悩みによるイライラや不安、焦りが募って

「うつ病になったのは、貴方が弱い人間だから。」
「生活出来ないから、来月には仕事に復帰してよ!。」

と、批判や強制をしてしまったりします。

こうなってしまう背景には、うつ病についての知識・情報不足やそれまでの生活スタイルが変わってしまうという一種の恐れから、「つい」という時もあるかもしれませんが、うつ病になっている相手を責めたり、強制めいた事をしてしまうというケースは多いと聞きます。

また逆に子供に過保護になるように、うつ病になった家族を気にし過ぎたり、相手(うつ病になっている家族)に同調し過ぎるのも

「そう思わせてしまうのは、自分がうつ病になったからだ」
「家族にそこまで気を遣わせてしまって、自分は何てダメな人間なんだろう」

という心の負担を増やしてしまうので、うつ病の改善や回復から遠のいてしまいます。

ちなみにこの3つのどれか1つでも周りの家族が日常的に、あるいは強くうつ病を患っている家族に行ってしまうと、それだけでこうした事がなく治療を受けている患者さんよりも約5倍の再発率があるといわれています。

自分の「つい」が相手のうつ病の悪化や再発、そして職場への復帰を妨げるのに大きく関係しているとしたら、

  • 批判する
  • 強制する
  • 同調し過ぎる

には特に注意が必要といえるのではないでしょうか。

3.家族向けのうつ病グループ、リワークプログラムを利用して仲間や情報を増やす

うつ病という病がどういったものかというのを知っているつもりでも、家族がなったとなると自分が知っているうつ病の知識が偏っていたり、意外と情報量が少ないというのに気づいて戸惑ったり、悩んだりするというのをうつ病になった家族をケアした人から聞いた事があります。

そんな時、もちろん自分で書籍やネットで調べたりはしますが、運よく貴方の家族がなったうつ病の症状と似ているパターンを見つけられたという確率はそう高くありません。

また他の病と違ってうつ病の場合、ケアしている家族も孤立感を感じるようになりやがて

「ケアしていた家族もうつ病に」

となるケースも実は意外と多いと言われています。こうした孤立感や目次2で紹介した批判・強制・同調し過ぎない為にも

  • うつ病の家族のケアをしている家族の自助グループ
  • うつ病患者の家族の為のリワークプログラム

等に参加すると、

『同じ病の患者をケアしている家族』

という仲間が出来ます。そして色々な人の「こうしたよ」という意見や、「辛かったね。」とケアの大変さや辛さを分かってくれる人がいます。こうした交流に参加するのは

  • 自分一人じゃないと感じられるようになる
  • うつ病になっている家族のケアについての知識が増える

という効果がありますし、話す事で自分の気持ちが楽になったり不安が少なくなるという効果もあります。

次に普通うつ病の「リワークプログラム」と聞くと、うつ病患者である家族が会社へ職場復帰(リワーク)する時に行うと良いとされていますが、このプログラムの中には家族の為のリワークプログラムというのがあります。

家族の為のリワークプログラムでは、うつ病患者である家族との関わり方だけでなく

  • うつ病の正しい知識
  • ケアしている家族のメンタルヘルスケア
  • 職場復帰前後に注意したい事

といったのを学べるので、

『うつ病の家族をケアする家族の為に必要なうつ病の知識』

を得られます。

ただ家族の為のリワークプログラムを行っている所は、まだ少ないようなのでもし受けてみようかなと考えたら、主治医や全国にある精神保健福祉センター等に問い合わせてみてください。

4.もしも「死にたい」と口にするようになったら

うつ病には症状の1つとして

「死にたいと強く思う」

というのがあります。いわゆる「自殺願望」というのです。だから

「死にたい。」

と口にする事もありますし、実際に自殺未遂を繰り返すようになったり、最悪な場合亡くなってしまう事も悲しい現実として起こっています。そこでもしうつ病になっている家族から

「死にたい。」と言われたら、

①まず「どうしたの?」と、ゆっくり話を聞く

②相手の辛さを「辛いね。」と口に出し、気持ちを理解している事を示す

③相手に「死なないで欲しい」と伝える

といった事をしてみてください。こうする事でうつ病を患っている家族は「どうして死にたいのか」という思いを口に出せるので気持ちを整理する事ができます。

また②と③で

「自分の気持ちを分かってくれる」
「自分が死ぬと悲しむ人がいる」

というのが分かると、それだけでも落ち着きを取り戻せたりします。

誰だって「死にたい」と言われれば驚きますが、ここで

「死ぬなんて馬鹿な事、言わないで!絶対ダメだからね!」
「またそんな事ばかり言って」
「死ぬなんて言ってないで、早く職場復帰してよ」

としてしまうと、相手の死にたいという気持ちを倍増させてしまいます。だからまずは慌てず、騒がす

「どうしたの?。」

と、ゆっくり話を聞いて相手を落ち着かせる事を第一に考えてください。

5.こんな時は直ぐにに主治医か、専門の医療機関を受診する

うつ病を患っている家族が「死にたい。」と言った時に、そこで話を聞いて落ち着けばそう問題はないのですが、

  • 話を聞いたり、なだめても落ち着かない
  • いつもよりソワソワしてる
  • 周りにイライラをぶつける
  • 処方されている治療薬をきちんと服用していない(飲んでいない、飲み過ぎ)
  • 過去に自殺未遂をした事がある

となっている時は、うつ病になった事でのイライラ感や不安・焦りといったのがかなり強く出ている状態です。こんな時は可能であれば直ぐに主治医を受診するか連絡を取りましょう。

もしもまだ専門の医療機関を受診していないというのであれば、命に関わりますから救急車を呼んで最悪な事態を回避してください。

更に主治医や医療機関でケアが出来た場合でも、2,3日は1人にしないようにして突発的な「死にたい」が起きた時に対処出来るようにしておきましょう。

6.症状が良くなってきたら、生活リズムを整えていきましょう

うつ病には代表的な特徴といえる気分の落ち込みといった他に

  • 不眠や寝すぎる
  • 過食や拒食
  • 何ををしても楽しくない

という症状もあります。

うつ病になったばかりの頃はこれらの症状もまた重いですし、薬の副作用によって起き上がれないという場合もあるので、こうした時は症状を改善するのを最優先させてください。そして症状が良くなって動けるようになったら、生活リズムを整えていきましょう。しかし、だからといって、いきなり

「明日からは6時起床9時就寝ね!」
「早く職場復帰出来るように、この本読んでおいて」

と強制してしまうと、せっかく良くなっていた症状が悪化への逆戻りしてしまうので

「最近調子が良さそうだけど、ちょっと公園に散歩に行ってみない?。」
「明日、図書館に行こうと思うんだけど良かったら、一緒に行かない?。」

というように

『うつ病になっている本人に選択肢を与える』

ような問いかけをして、本人が「No。」という答えを出したらそれを強制や批判をしたりしないで受け入れてください。

生活リズムの改善は更に症状が良くなって、職場復帰が可能となった時に「リワークの持続性」というのに繋がってきます。

なぜなら職場復帰が決まっても、うつ病の場合は最初はリハビリ出社や慣らし出勤といったのから始まります。内容としては会社に通勤するだけだったり、デスクワークが中心の軽作業な事が多いですが

  • 就業時間に間に合うように支度をし、出社をする
  • 集中力を使うパソコンを使った作業

というのが出来なかったりします。そうすると

「自分はダメな人間なんだ」
「リワークが上手く出来なかったら、会社をクビにさせられるんじゃ。。。」

という不安やストレスが溜まってきて、リワークの失敗やうつ病悪化による再度の休職という結果になってしまうかもしれません。

また

「職場復帰は本人が準備するものだから」

と本人任せにしても、なかなか自分で生活リズムを整えるというのは難しいと思います。そんな時に家族のサポートがあれば、

生活リズムを整えやすくなる = 職場復帰がスムーズに出来る、続けられる

という効果があるので、焦らず・無理せずサポートしていってあげてください。

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