うつ病治療ネット 公式ブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都中央区日本橋の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

貴方の会社のこんな社員、もしかして『うつ病』かも?! 社員をうつ病から守る為に始めるならこの2つから

恐らくこの10年くらい(もしかしたらもっと前からかもしれませんが。。。)だと思いますが

『うつ病』

という言葉をよく聞くようになったし、TV・新聞・雑誌などでも特集を目にする機会は増えたと思いませんか?そして本屋さんに行くと、うつ病についての本や専門医療機関のガイドブックのような本も増えたと感じませんか?

実際に分かっているだけのうつ病患者数というのは、現在400万人くらいといわれています。これはあくまでも医療機関にかかっている患者数ベースでの数ですから、

  • うつ病予備軍(抑うつ症状がある)
  • 本来は治療が必要なうつ病を患っているのに治療を受けていない

といった人の数はこの倍、いえそれ以上なのは間違いありません。ですから、もしかしたら貴方の会社にも

「何だか彼女、前と様子が変わったような」
「彼、最近仕事のミスが多くなったな」

という社員さんがいるかもしれません。そしてそんな社員さんは単に仕事が忙しいという理由だけではなく、それはもしかしたら

『うつ病』

を患っているかもしれません。

 

薬のみに頼らない最新のうつ病治療法
90日で90.9%のうつ病寛解率!再発率は2.3%!
うつ病治療なら東京日本橋のYSこころのクリニック

 

目次

  1. こんな社員さんいませんか?
  2. もしかしての社員さんがいたら
  3. 社員をうつ病から守るには、この2つがポイント

1.こんな社員さんいませんか?

まず最初に「こんな社員は、もしかしたらうつ病の可能性大」というのから、紹介していきます。

①仕事でのミスを、とても気にする

うつ病を患っている人の特徴の一つに

「集中力や作業力の低下」

というのがあります。これによって患う前は問題なくこなしていた仕事や簡単な雑務といったのが出来なくなり、ミスしたりします。皆さんにもこんな経験はあると思いますが、うつ病を患っている人の場合このミスを、「とても」気にします。

また人によっては「じゃあ、自分でしてください!。」と攻撃的になったりします。この攻撃的になるのも実は「ワガママな性格」というのではなく、うつ病の可能性が潜んでいます。どういう事かというと

前者の何度も謝るタイプは過度な心の負担やストレスから

  • 自分はダメなヤツなんだ
  • また仕事でミスしてしまった。周りに迷惑をかけてしまった

といった不安感や焦燥感が抑うつ症状となっている事が考えられます。それと「失敗は許されない」というような自分に対して過度なプレッシャーをかけてしまっている人にもこうした反応が見られます。

次に後者のミスを指摘されて、周りに攻撃的になるタイプは

  • 私は悪くない
  • ○○さんがきちんと仕事の指示をしてくれないから、私がミスをした

と言うなれば責任転嫁」とも取られるのですが、これも最近発症者が多いといわれている『新型うつ病』と呼ばれるうつ病の可能性があります。

②遅刻・早退・欠勤が増えた

例えばですが、この1~2ヶ月の間といった短い範囲で

  • 急に遅刻・早退・欠勤が増えた

という社員さんがいて、事情を聞くと「体調不良です。」と一言。

ここで「そうなんだ」とは納得すのではなく、一度

「うつ病を患っている可能性がないか?」

「本当に体調不良なのか?」

というのを疑ってみてください。うつ病または抑うつ症状があると、その大きな特徴として

  • 眠れない
  • 眠っても、夜中や明け方に何度も目が覚める

というような睡眠障害が出てきます。眠れなければ朝起きれませんから会社に遅刻するようになってきますし、抑うつ症状による頭痛や腹痛といった体調不良から遅刻や早退をするというケースもあります。そしてもう一つ、忘れてならないのは

「心的負担やうつ病の原因が会社にある場合」

は通勤自体が苦痛となってしまうので、電車やバス等の公共交通機関に乗っている時に「パニック状態」になって、通勤途中で降りてしまって遅刻するという症状の事例も多いです。

このような急に遅刻・早退・欠勤が増えたで、気をつけたいのは1~2ヶ月という短い間だけでなく、

『当日、急に連絡がある』

という場合は体調不良よりも、うつ病を患っているからという可能性がより高いので特に注意して

「最近、体調が悪いのが続いているみたいだけど大丈夫?仕事で何か困ってない?」

と一声かけてみてください。もしかしたらその遅刻・早退・欠勤の後ろに、うつ病が潜んでいるかもしれません。

③早朝出勤や残業が多い

勤怠管理をしている職場の上司の方や人事や労務の方。社員さんの中に

「異常と思えるくらい早朝出勤や残業が多い」

という社員さんがいませんか?

「いるけど、それって単に仕事が忙しいからでしょ?」

となるかもしれませんが、実はこれもうつ病が原因となっているかもしれません。先程、うつ病の症状として

  • 自分はダメなヤツなんだ
  • また仕事でミスしてしまった。周りに迷惑をかけてしまった

等の自分の能力を過小評価している特徴があると紹介しましたが、ここから

  • 自分はもっと頑張らないと
  • この仕事は絶対自分が成功させないと

といった思いが強くなりすぎてしまう傾向があり、これが異常とも思える早朝出勤や残業に繋がっていきます。

それからうつ病の一つで気分の落ち込みがある抑うつ状態と気分が高まっている躁状態が交互に表れる『双極性障害』という病だと、躁状態となっている時は「寝なくても大丈夫」と思える程に気分がハイになっているので、早朝出勤して仕事をバリバリこなすといったパターンも見られます。

勤怠管理をチェックする時に「かなり残業多いなぁ~」と思うだけでなく、「うつ病になっているかも」を考えるようにしていかないと、残業や早朝出勤の異常な多さというサインでのうつ病発見を見逃してしまうかもしれません。

2.もしかしての社員さんがいたら

1でお話したような様子がある社員さんが会社にいて、「もしかして。。。」と感じたらどうしたらいいのでしょうか?その際は迷わずに

『専門医療機関への受診』

を進めてください。

「社員一個人の事なのに?」と思うかもしれませんが、会社(企業)には労働契約法という法律の中で

『労働契約に伴い、労働者の生命及び身体等の安全を確保しつつ労働が出来るように、必要な配慮をする』

と定められています。また会社の就業規定に「社員への安全配慮」という規定がなくても、会社(企業)には安全配慮義務が同じく法律で課せられています。

ですからこうした安全配慮義務や労働契約法にのっとった形で、まず

「最近体調が悪いようですが、一度、専門の医療機関を受診してみませんか?」

と打診してみてください。ここではあくまでも打診ですから本人の自由意思に近いので、受診をする・しないは本人次第となりますが、明らかにうつ病の症状と分かる場合や何度か打診しても受診を考えないような場合は

「○○さんには今後も我が社で元気に働いて欲しいので、是非、受診してください。」

と少し強めに言ってみましょう。それでも

「いえ、大丈夫です。」

と渋る場合は

「会社には安全配慮義務が課せられていますので、○○さんの安全を配慮する必要があるので受診を業務命令とします」

と会社からの打診ではなく命令として受診を促します。この時、口頭で連絡すると「言った」、「言わない」の世界に発展しますから、辞令のような書面で対応するのが良いと思います。

他の病気と違ってうつ病は「メンタルが原因の病=本人の問題」となりがちですし、本人へ受診を促すというのは労力がかかるのに間違いありません。しかしここでの労力を惜しんで、後々うつ病の悪化や休職となるのを考えたら、

『貴重な社員そして労働力を守る』

為に必要な労力といえます。

この労力を惜しむ、または面倒と感じて何もしないで社員のうつ病を発症もしくは悪化させ休職や退職となるのと、ここで半ば強制といえる措置であってもうつ病の早期発見・回復となって元気にまた働いてもらうのと、果たしてどちらが良いでしょうか?

3.社員をうつ病から守るには、この2つがポイント

「我が社の大切な社員を、うつ病から守るには?」

「社員の心の不調を防ぐには?」

どうしたらいいのでしょうか?それには色々と備えておいた方が良いのですが、会社で仕事をしながらとなると、「あれもこれも」とはいかないでしょう。そこでまずは

『社員をうつ病や心の不調から守る最初の一歩』

としての2つのポイントを紹介します。

①メンタルヘルス・うつ病ケアチームを作る

  • 社員へ共通の情報を紹介する
  • うつ病や心の不調を訴える社員の相談窓口
  • うつ病や心的ストレスで休職・復職についてのケアやフォロー

こうした事を行う社内チームを、まず最初に作りましょう。このチームについては「どこか特定の一部署で」とするのではなく、例えば人事や労務担当社員、各部署の役職付き社員を基本チームとし、そこから情報を共有しやすくする為に各部署から1人担当してもらうという形がいいと思います。

最初から人数が多いと皆さん慣れていないでしょうから、動きが取りづらかったり、情報の選定をする時にまとまらなかったりするので、まずは少人数制で様子をみましょう。

この時もしも社内に産業医が常駐しているなら、産業医にもチームに参加してもらうと医学的なチェックを行ったり、復職した社員のうつ病の症状チェックが可能となるので復職後の悪化等に直ぐに気付けるので、産業医には是非参加と協力を要請してください。

②就業規則の見直し

2つ目のポイントは実は意外と時間と手間がかかる

『就業規則の見直し』

です。普通、就業規則といったのは社内での勤務態度・休暇の取り方といったのがメインですが、そこに「うつ病やメンタルヘルスケアについての規則」を加える、もしくは新しくうつ病やメンタルヘルスケアについての就業規則を作成するのです。

就業規則にうつ病やメンタルヘルスケアについての規則が盛り込まれていれば、もし社員にうつ病を患った人がいても、その規則に乗っ取って治療や休職についての話し合いというのがスムーズに出来るようになるので、

「何をする必要があるんだろう?」

と慌てずに済みます。

また目次2で少しお話した

「うつ病ではないか?という社員に、専門医療機関への受診を促す」

時に「就業規則にも入っていますので」という一言を付け加えられるので、ただ書面を渡して「行ってください。」と言うよりも効力がありますし、『社員を守る為の会社の姿勢』を示せます。

社員としても就業規則となれば「これは従わないとな。。。」となるので、本人としては不本意であっても行かざるをえなくなります。強制であったとしても、専門医療機関を受診してうつ病やメンタルヘルスの不調が早期発見出来れば、その後の治療が短く済みますから回復も早くなるでしょう。

そうすれば社員も会社も「マイナスを最小限に抑えられた」という結果に繋がっていきます。

まとめ

この記事を書くきっかけになった事。それは

「私自身が会社のうつ病対策チームのメンバーになった」

からです。社員が20人程の小さな会社だからというワケではありませんが、幸い私が勤めている会社では、今はまだうつ病の可能性やメンタルヘルスに不調を訴える人がいません。ただ取引先の会社で、うつ病で休職中の社員さんがいるという話を聞き

「うちの会社でも出ないとは言い切れないから、せめて情報収集だけでもしておこう」

という社長の一言から、うつ病対策チームが作られました。しかし、いざ作ってみると皆素人ですから

「どこから、何をすればいいんだろう?」

となり、あーでもない・こーでもないと言いながらどうにか就業規則の改定までこぎつけました。今後は

  • 全社員へのメンタルヘルスチェックの実施
  • 各部署毎に、うつ病についてのセミナーの実施
  • うつ病になった社員が出たと想定しての復職ケア準備

に取りかかっていく予定で、まだまだ本格的始動となるには長い道のりですが、これらについて私が得た情報や知識を参考までに、またお話出来たらと考えています。

ちなみにちょっとした情報ですが、近い将来(後5年後くらい?)にはどうも企業でのうつ病対策やメンタルヘルスケアといったのが義務化するそうなので、義務化になって「どうしたらいいんだろう?」とバタバタと慌てるよりは、あーでもない・こーでもないといった状況が今で良かったのかなって思います。

 

薬のみに頼らない最新のうつ病治療法
90日で90.9%のうつ病寛解率!再発率は2.3%!
うつ病治療なら東京日本橋のYSこころのクリニック